昨年10月に火がついた大スキャンダル「朴槿恵・崔順実ゲート」。憲法裁判所の宣告を控え、朴槿恵(パク・クネ)大統領支持派と弾劾推進派市民のデモも激しさを増している。写真と共に、市民社会の今を分析する。全3部構成(ソウル=徐台教)

特集の構成

(1)朴槿恵大統領支持派による弾劾反対「太極旗デモ」
(2)朴大統領弾劾支持派による「ろうそくデモ」(予定)
(3)デモは『不可逆的な民主主義を実現する装置』となり得るか?(予定)

主催は右翼団体で構成される「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」

太極旗デモ全体写真
毎週土曜日にソウル市庁前広場で行われている「太極旗デモ」。韓国の国旗である太極旗がシンボルとなっていることから付いた呼び名だ。以下の「太極旗デモ」の写真は、特に言及がない限りすべて2月11日に撮影したもの。
デモの目的は「朴槿恵大統領弾劾反対」。憲法裁判所に弾劾訴追案の「棄却」を呼び掛ける。2月11日撮影。
デモの目的は「朴槿恵大統領弾劾反対」。憲法裁判所に弾劾訴追案の「棄却」を呼び掛ける。
太極旗デモ写真1
主催は「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」。通称「弾棄国」。 オボイ連合、オモニ部隊、朴槿恵を愛する会(パクサモ)、西北青年団など、数十にわたる右派の市民団体で構成される。
太極旗デモ写真20
こちらが通称「弾棄国」のトラック。大きく「弾劾無効」と書かれている。右側には」大統領様、頑張ってください」とある。3月1日撮影。

太極旗(韓国国旗)、星条旗が基本。年配の参加者がほとんど

太極旗デモ写真2
「弾劾無効」のプラカードと共に太極旗、星条旗を掲げる参加者たち。星条旗を掲げる理由は「米韓同盟を破綻させようとする『従北左派』の『大韓民国共産化』を座視しない」(関連資料より)という意味だという。「左派政権になると、米韓同盟が破棄され、中国に飲み込まれる」という主張もある。

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太極旗デモ写真3
参加者の90%は60歳~80歳の老年層だ。この世代は他の世代に比べ、反共意識が高い上に「漢江の奇跡」を実現したとされる朴槿恵大統領の父・故朴正煕(パク・チョンヒ)大統領を支持する傾向が強い。
太極旗デモ写真22
とはいえ、若者がまったくいない訳ではない。20代や親と一緒に来た子供も散見される。3月1日撮影。

朴槿恵大統領を徹底擁護

太極旗デモ写真4
朴槿恵大統領をあしらった旗をまとう人々。「我が一生、祖国と民族のために」と書かれている。
太極旗デモ写真21
朴槿恵大統領の写真入りオリジナルグッズを持って参加する女性も。写真には「疲れた国民をお守りください。朴槿恵」とある。3月1日撮影。




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