参加者の顔、顔、顔

太極旗でも全体2

太極旗デモ写真
太極旗と星条旗を懸命に振り、声をあげる。熱狂的ではあるが、これを見るだけでは十分に節度を保った行動だ。
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「太極旗デモ」の特徴はその画一性だ。異論は許さない雰囲気が充満している。このため、あちこちで小競り合いが起きる。筆者の前で右側の男性(太極旗)が左の男性に掴みかかる。「お前は『ろうそくデモ』から来たスパイだろう!ろうそくデモで見たことがある」。身体に太極旗や星条旗を身に着けていない人物は非常に警戒される。

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年配の人々のコミュニティとして大きな役割を果たしている教会の影響も顕著だ。「3・1節」には「救国祈祷会」が前座で行われた。3月1日撮影。
太極旗でも全体2
青空に太極旗が映えることは確かだ。デモは2月11日には212万人、同25日には300万人を集めたと主催者は発表するが、実際の数よりかなり多く見積もっている。「太極旗デモ」も「ろうそくデモ」も、参加者の数で比較するものではない。

「白色テロ」との指摘も

「太極旗デモ」が一気に盛り上がりを見せたのは1月からだ。これは特別検察の調査が進むにつれ、朴槿恵大統領の敗色が濃厚になってきたことと関係している。右派の団体は会員たちに総動員をかけ、地方から大型観光バス数百台がソウルへと上京する光景は珍しいものではない。

また、一部では賃金を与えることで参加者を増やしているという報道もあった。ただ、10万人を超える人々がすべて賃金目当てで参加しているとは考え難い。朴槿恵大統領を支持する人々の自発的な参加も少なくないだろう。

韓国メディアでも指摘しているが、弾劾裁判はあくまで「憲法裁判所は訴追案の内容を精査し、『大統領の職務を維持することができないほどの重大な違反』であるのかを判断する」(NGO「参与連帯」公益法センター所属、キム・ソニュ弁護士)ものであり、「賛成」したり「反対」したりする性質のものではない。

それよりも懸念されるのは、「太極旗デモ」の場で公然と言及される「戒厳令」などの主張や、同調しない市民や記者にたいする直接的な暴力だ。

過激な行動は市庁前にとどまらない。通称「朴槿恵・崔順実ゲート」捜査のための特別検事を務めたパク・ヨンス氏の自宅前でバットを振り回し「同じ空の下で生きていけない」と大音量で叫んだり、憲法裁判所の裁判官の住所を公表し危害を示唆するなど、度を越えた「白色テロ」に発展する可能性があるとの厳しい視線が注がれている。

「太極旗デモ」、そして「ろうそくデモ」をどう見るかについては、特集(3)の記事でまとめる。