韓国の憲法裁判所は8日午後、朴槿恵大統領の去就を左右する弾劾裁判(弾劾審判)の結果を、10日11時に憲法裁判所の大審判廷にて宣告すると発表した。(ソウル=徐台教)

憲法裁判所ホームページ
韓国憲法裁判所のホームページ。3月10日の「大統領弾劾審判宣告傍聴案内」のポップアップが出る。

宣告内容は3通り

この日は国会で弾劾訴追案が可決されてから92日後となる。憲法裁判所が宣告する内容は以下の3通りだ。内容によって朴大統領の今後の去就と、次期大統領選挙の日程が変わることになる。

憲法裁判所の宣告内容一覧
結果 内容 朴大統領の去就 次期大統領選の日程
認容 現職の8人の憲法裁判所裁判官のうち、6人以上が弾劾訴追案に「賛成」 即日罷免 60日以内に実施。韓国メディアは5月9日(火)を有力視
棄却 現職の8人の憲法裁判所裁判官のうち、3人以上が弾劾訴追案に「反対」 職務復帰後、任期満了の見通し 従来の日程通り、2017年12月20日
却下 現職の8人の憲法裁判所裁判官のうち、5人以上が弾劾裁判の要件を満たしていないと判断 職務復帰後、任期満了の見通し 従来の日程通り、2017年12月20日

これ以外にも、宣告の前に朴槿恵大統領が電撃的に「下野」するというシナリオも一部で噂されている。

警護以外の礼遇をすべて失う「認容=罷免」判決時とは違い、下野の場合には大統領年金の支給や3名の秘書官雇用などが退任後も保障されるため、朴大統領がこちらを選択するというものだ。

また、その際に弾劾裁判は弾劾の対象を失うことから、裁判自体が「却下」されるという見方が強いが、継続されるという法学者の意見もあり、見解が一致していない。

だが、大統領府の青瓦台側はこれを一貫して否定しており、可能性は低いと見られている。

当日は大混乱が予想

宣告当日は朝から憲法裁判所前で、朴槿恵大統領の退陣を求めてきた「朴槿恵政権退陣・非常国民運動(退陣運動)」側を中心とする「ろうそくデモ」側の市民と、弾劾反対・棄却を主張する「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」を中心とする「太極旗デモ」側の市民いずれも、大規模な集会を予定している。

憲法裁判所前
憲法裁判所前で弾劾裁判の早期判決を求める「朴槿恵政権退陣・非常国民運動(退陣運動)」の人々。昨年12月23日撮影。

午前11時から始まる宣告は1時間ほどで終了すると見られる。「認容」が確実視されているが、結果に関わらず一方の集団は激昂することになると見られ、混乱が予想される。

また、「朴槿恵政権退陣・非常国民運動(退陣運動)」は、当日午後7時から大規模なろうそくデモを開催するとしている。