朴槿恵大統領の「闕位(けつい)」により実施される次期韓国大統領選挙の投票日が、2017年5月9日(火)に決まった。(ソウル=徐台教)

次期韓国大統領選挙は5月9日

15日午後に開かれた臨時国務会議の冒頭演説で、黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行(国務総理)は「今日の国務会議で第19代大統領選挙日を決定し、その選挙日を臨時公休日に指定する」と明かした。

黄教安大統領代行
国務会議で冒頭発言を行う黄教安大統領代行。次期大統領選挙日の確定を伝えるとともに、自身の不出馬を明かした。国務総理室HPより引用。

国務会議終了後、行政自治部の洪允植(ホン・ユンシク)長官は記者会見を開き、選挙日が5月9日(火)であることを正式に発表した。

韓国の憲法68条2項には「大統領の闕位時には60日以内に後任者を選ぶ」よう、公職選挙法35条1項には「選挙日は遅くとも選挙日の50日以前に公告する」よう定められている。

5月9日は、3月10日の朴大統領の憲法裁判所の罷免宣告からちょうど60日目にあたる。期限ぎりぎりを選択した格好だ。背景には短い選挙準備期間への配慮と、5月初頭に連休が重なることなどがある。

大統領選挙当日は公休日となり、投票時間は朝6時から夜8時までで、即日開票される。




黄教安大統領代行は不出馬

前出の国務会議の冒頭発言で、黄大統領代行は自身の去就に言及し次期大統領選に出馬しないことを明かした。該当部分の発言は以下の通り。

「私の大統領選参加を望む国民の声があることをよく知っています。しかし、苦心の末に現在の国家的危機への対処と安定した国政管理を先送りにしたり、おろそかにしてはならないという結論に達しました。国政の安定と公正な大統領選の管理のため、私が大統領選に出馬することは適切ではないと判断しました」

リアルメーター社世論調査
3月9日にリアルメーター社が発表した世論調査の結果。次期大統領候補の支持率1位は文在寅(ムン・ジェイン)氏、2位は黄大統領代行、3位は安熙正(アン・フィジョン)忠清南道知事、4位は李在明(イ・ジェミョン)城南市長と続く。同社HPより引用。

黄大統領代行は、3月9日に発表された直近のリアルメーター社の世論調査で、大統領候補として文在寅(ムン・ジェイン)元「共に民主党」代表に次ぐ、2位の支持を集めていた。

保守候補のうち圧倒的な支持を集めていた黄大統領代行の不出馬により、保守陣営候補の混戦が予想される。