5月9日の大統領選を控え、候補者を決める各政党の予備選が熱気を帯びている。中でも、世論調査で最大の支持率を得ている「共に民主党」は、唯一、在外国民に対し予備選の門戸を開いている。(ソウル=徐台教)

「完全国民競選」システムで候補者を決める

同党の予備選は「完全国民競選」と名付けられ、他党と方式が大きく異なる。

まずは韓国内の状況について説明したい。同予備選には、党員資格の有無にかかわらず誰でも参加できる。この際、党員の一票と非党員の一票が同等に扱われる。

崔星、李在明、文在寅、安熙正各候補。
左から崔星、李在明、文在寅、安熙正各候補。右の三人のうちの誰かが大統領になる可能性が高い。共に民主党HPより引用。

投票方法は3つに分かれる。まずは全国に250か所設置される投票所での直接投票で、3月22日(水)に実施される。次に、地域ごとの巡回投票がそれぞれの日程であるが、こちらは直接投票と電話投票を選べる。そして最後にインターネットでの投票がある。

投票に参加する「選挙人」登録はすでに始まっている。1次登録は終了し、現在は2次登録期間となっている。登録期間は3月21日(火)午後6時までだ。満19歳以上ならば誰でも登録できる。

複数の韓国メディアによると、これまで韓国内で登録された選挙人は180万人を超えており、最終的には200万人を超えるとのことだ。

同党の党員は、毎月1,000ウォン(約100円)以上の党費を納付する「権利党員」が20余万人、一般党員まで合わせると、全国で200万人を超えるとされる。




立候補者は4人 「実質上の大統領選挙」とも

「共に民主党」の予備選には4人が立候補している。あらゆる世論調査で、次期大統領選支持率トップの文在寅(ムン・ジェイン)元代表、2位の安熙正(アン・ヒジョン)現忠清南道知事、4位の李在明(イ・ジェミョン)現京畿道城南市長、そしてやはり現役で京畿道高陽市長を務める崔星(チェ・ソン)氏だ。

文、安、李氏で会わせて60%以上の支持率を集めているため、同党の予備選は「実質上の大統領選挙」とも呼ばれ、大きな注目を集めている。

候補者たちがどんな議論をしているのかについては以下の記事を参考されたい。

「共に民主党」大統領選候補4人によるテレビ討論会まとめ

(1)自己アピールと共通質問
http://kankoku2017.jp/archives/1374
(2)候補者検証討論
http://kankoku2017.jp/archives/1386
(3)候補者別の主導権討論
http://kankoku2017.jp/archives/1393
(4)共通質問、最終アピール、総評(終)
http://kankoku2017.jp/archives/1401

党国際局では「在外国民もわが国民」と

冒頭で述べた通り、同党は唯一、在外国民にも門戸を開いている。

現在、同党のホームページ(http://theminjoo.kr)を開くとまず飛び込んでくるのが、「第19代大統領候補者選出のための在外国民選挙人団募集公告」だ。

在外国民選挙人団募集公告
共に民主党ホームページに大きく掲げられている在外国民選挙人団募集公告。同党HPよりキャプチャ。

ここで言う在外国民は「韓国に住民登録があるが、国外に滞在している国民(国外不在者)」と、「住民登録がされていないが韓国籍を持つ国民(在外選挙人)」とに分かれる。

3月19日午後3時現在の申請者は2,410人。申請者数はホームページでリアルタイムに更新されている。現在は1時間で30人ほど増加している。

在外国民にも予備選参加を認めた理由はどこにあるのか。

19日、在外国民選挙人登録業務を担当する「共に民主党」国際局に電話で問い合わせたところ「在外国民もわが国民であるため、『完全国民競選』の原則から参加できるようにした」と答えた。

申請者のうち、国外不在者と在外選挙人の割合については「まだ分からない。21日に締め切った後で正確な数を発表することになる。ただ、日本からも問い合わせがあり、関心は高いようだ」と語った。




在日コリアンが登録する具体的な方法は

同党のホームページでは具体的な参加方法が説明されている。

韓国語が分かる方はこちらのページを参照して欲しい。
https://os.minjoo2017.kr/main.php

在外選挙人登録のトップページ
「共に民主党」が用意した在外国民選挙人登録のトップページ。「在外選挙人」は左から二つ目のページで登録する。同党HPよりキャプチャ。

日本生まれの在日コリアンのうち、韓国籍を有する方は「在外選挙人」に該当する。韓国語の理解が難しい方のために、登録方法を説明する。

「共に民主党」が用意した在外選挙人向けの登録ページはこちら。
https://os.minjoo2017.kr/write.php?flag=2

「在外選挙人」登録ページ。同党HPよりキャプチャ。
「在外選挙人」登録ページ。同党HPよりキャプチャ。

利用約款と個人情報取得方針に同意するならば(翻訳機にかけて内容を確認することを勧めます)、次に名前、性別、国家および都市、メールアドレス、電話番号を入力する。

そして証明資料の一つ目として、中央選挙委員会の選挙人登録時に発行される受付票を提出する。

選挙人登録は、中央選挙委員会のサイトから可能だ。
https://ova.nec.go.kr/cmn/main.do(日本語可)
(前回の第18代大統領選挙と、2016年4月の第20代総選挙の際に選挙人登録した場合に、新規登録をする必要はない)

さらに証明資料の二つ目として、パスポートを提出すれば完了となる。受付票もパスポートも、写真に撮って、サイトにアップロードする方法で簡単に提出できる。

投票日は3月31日(金)午前10時から4月2日(日)午後6時のあいだにインターネットを通じ可能だ。投票には3月29日(水)に登録時のEメールに送られるパスワードが必要になるので注意されたい。

大統領選本選の投票は4月25日~30日、選挙人登録は3月30日まで

なお、5月9日の大統領選に向けての選挙人登録の期日は3月30日(木)までとなっている。

投票は4月25日(火)から30日(日)まで、東京の韓国大使館や各地の領事館などで行うことになる。