先々週、先週と盛り上がりを続け、今週土曜日(12日)に最大規模の参加者が予想されている「ろうそくデモ」。朴槿恵大統領の退陣を求める市民の声が政局を動かすのかに注目が集まるなか、取り締まる側の警察庁長(警察庁長官)が韓国メディアに対し「現在は平時ではない。参加者は国を心配している人たちだ」と、デモに一定の理解を示した。この発言が本音なのかを分析した(ソウル=徐台教)

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朴政権の支持率が下がると警察の腰も低くなる

韓国の通信社「News1」によると、李哲聖(イ・チョルソン)警察庁長は、ソウル市西大門区にある警察庁庁舎で7日、担当記者たちと懇談会を開き、質問に答えた。(参考記事リンク

李哲聖(イ・チョルソン)警察庁長。警察庁HPより引用。
李哲聖(イ・チョルソン)警察庁長。警察庁HPより引用。

記事はまず、先月29日のデモの現場で話題になった「腰の低い警察のアナウンス」に触れている。

「崔順実ゲート」が社会を揺るがして以降はじめて行われたこの日のデモには、主催者発表3万人、警察発表1万2千人の市民が集まった。その市民たちに対し、光化門広場を管轄する鐘路警察署のホン・ワンソン署長が「国を愛する皆さんの気持ちは十分に理解しています」と丁重に解散を呼びかけた。

朴槿恵政権下で市民のデモに対し一貫して強硬姿勢をとってきた警察の思いもよらない言動に、市民は「警察も空気を読んだ」と溜飲を下げたのだが、この呼びかけを指示したのが李警察庁長だったというのだ。

「集会に出てきた人は、国家を心配する気持ちを持って出てきている。それに見合う成熟した集会にしてほしいというお願いとともに、(取締りの際に)融通をきかせるようにと(ホン署長に)伝えた」と明かした。

10月29日のろうそくデモの様子。「ソウル地方警察庁」と書かれた警察車両が見える。
10月29日のろうそくデモの様子。「ソウル地方警察庁」と書かれた警察車両が見える。

また、「現在の時局が憂慮に値するという点に共感するのか」という質問には「現在の時局を平時と見る人がいるのか」と反問するなど、警察が状況を深刻に見ているという認識を示した。

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