12日のデモにも柔軟な姿勢で臨むが、放水車の用意も

さらに、今週土曜日(12日)に予定されている「民衆総蹶起(決起)」の際の警察の立場について「12日の集会は、もともと10万人の参加を目標としていたと聞いているが、より多くの人が来ると予想している。遵法的な集会は最大限に保障される。集会の管理も最大限柔軟にし、放水車などの装備の使用も最小限にとどめる基調を維持する」と説明した。

付言すると、先週土曜日のデモに先立ち永訣式(告別式)が行われた故白南基(ペク・ナムギ)氏の死因は、昨年11月14日に光化門一帯で行われた「民衆総蹶起」デモの際、警察の放水を至近距離から頭部に受けたことだった。

2015年11月14日のデモで、頭部に放水車の放水を受ける白南基氏。オーマイニュースHPより引用。
2015年11月14日のデモで、頭部に放水車の放水を受ける白南基氏。ohmynews HPより引用。

放水車の使用有無については「成熟した市民意識で集会をされるならば100万人が来てもかまわないが、そうでない場合には、防ぐ立場として限界がある。そうなった時には最後の手段として不可避的に(放水車を)使わざるを得ない」と方針を明かしている。

また、5日のデモの際にソウル市より放水車用の消防用水供給を拒否されたことについては、「(水を)くれないというのに、くれと言い続けるつもりはない。取引をやめようと思っている」と強硬な姿勢を示した。

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長。次期大統領選の有力候補の一人だ。
朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長。次期大統領選の有力候補の一人だ。写真は朴元淳市長facebookより引用。

こちらも付言すると、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は、市民を傷つける警察の放水車使用を強く批判しており、「消火栓の用途に警察への放水用水の供給はない」とし、警察に協力しない立場を鮮明にしている。

5日のデモ参加者を手で数えた警察

一方、5日のデモの参加者が20万人とする主催者側の発表と、警察側のそれとに隔たりがあることに関しては「一時的に参加し、場を離れた人のことを考えても(誤差が)三倍を超えないだろう。二倍程度にはなる可能性がある」とした。

警察庁は5日当日、現場の写真を拡大し直接数えた結果、集会当時の最大人員が4万7600人であると発表していた(主催者側の数は「延べ」の人数であることも関連している)。

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