「首を突っ込んでいない所はない」という評価がズバリ当てはまるほど、崔順実(チェ・スンシル)氏の度を越えた国政介入の実態が連日明らかになっている。一方で、国政の「完全破たん」とも呼べる状況を前に、朴槿恵政権の「今後」についての議論も重ねられている。今後の政局予想についてまとめた。(ソウル=徐台教)

崔氏が大統領主宰の会議をも左右

検察は7日、朴槿恵大統領の最側近の一人であるチョン・ホソン付属秘書官の携帯電話から、青瓦台で行われる大統領主宰の主席会議の日程や議題について、崔氏が命令口調で指示する録音ファイルが見つかったとし、各紙が大々的に報じた。

8日の有力紙・中央日報の一面。「崔順実、青瓦台主席会議の日程・議題も指示」とある。右側の写真は金武星(キム・ムソン)元セヌリ党代表。7日に記者会見を開き、朴槿恵大統領に「即時脱党」を突き付けた。
8日の有力紙・中央日報の一面。「崔順実、青瓦台主席会議の日程・議題も指示」とある。右側の写真は金武星(キム・ムソン)元セヌリ党代表。7日に記者会見を開き、朴槿恵大統領に「即時脱党」を突き付けた。

「崔順実ゲートは」単なる汚職事件ではない

今や朴大統領は、ただの「お飾り」になったといっても過言ではない。大統領本人への捜査が行われていないこともあり、どこまでが朴槿恵で、どこまでが崔順実なのか判断が付きかねるのだ。

この点で「崔順実ゲート」は以前の大統領の任期末期に恒例だった、ただの汚職事件とは根本的に異なる。素人である崔氏が国家の政策決定に深く関わっていたという事実は、戦慄に値する。新たな事実が明らかになるたびに、国民の失望、そして怒りは高まり続けている。

崔氏のタブレットPCから朴槿恵大統領の演説文に手を入れていた証拠が見つかったという「特大スクープ」を、ケーブルテレビ局JTBCが報じたのが先月24日。この日を「崔順実ゲート」が大衆化した時点だとすると、ちょうど2週間が経ったことになる。

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