野党が「弾劾発議」でまとまり、与党からも弾劾への参加を表明する議員が出始めているなか、検察捜査への対策を立てていた青瓦台の側近が辞意を表明するなど、朴大統領への包囲網は着実にせばまっている。デモを主催してきた市民団体は、26日を「史上最大の平和デモ」と位置付け、政局を加速させるかまえだが、憂慮も見られる。(ソウル=徐台教)

26日は史上最大の200万人「ろうそくデモ」を予想

23日午前、これまで「ろうそくデモ」を主催してきた1500余の市民団体からなる「朴槿恵政権退陣・非常国民運動(略称:退陣運動)」はソウル市内で記者懇談会を開き、今後の活動方向を語った。筆者も参加して話を聞いた。

記者会見の様子。40人以上の報道陣が詰めかけた。
記者会見の様子。40人以上の報道陣が詰めかけた。

会の大部分は、26日に予定されたデモと、市民団体が現在の政局をどう見ているのかについての説明に費やされた。パク・ビョンウ「退陣運動」合同状況室長は26日の「ろうそくデモ」をあくまで朴槿恵大統領の「即時退陣」を求めるものと位置付け、「反省の色が見られない朴大統領をより強く圧迫していく」と宣言した。その上で、3つの目標を語った。

まずは「ソウルで150万人、地方で50万の合計200万人が集まる」というもの。「100万人が2週連続で集まったということは、すでにデモが世論を代表していると見てよいため、数を増やすこと自体が目標ではない」としつつも、「11月12日を超える史上最大のデモ」になるよう、市民へ参加を呼び掛けた。

「始発で家に帰ろう」徹夜でデモも

次に、「これまで成しえなかった青瓦台(大統領府)前への行進を最大限実現させる」とし、「遠くからではなく、法で定められた青瓦台前100メートルまで行って、市民の主張を直接大統領に届ける」と語った。過去最大の参加者が訪れることを見越して、青瓦台に向かう13の道順で行進することを警察に申請している状態だ。

青瓦台へと直接つづく道は今回も警察が「行進禁止」とする可能性が高い。そのため、これまでと同様に裁判所に執行停止仮処分申請を行い、一部許可となる見通しだ。「退陣行動」側では「午後4時という早い時間」、そして「過去4回の平和デモの実績」から「ポリスラインが青瓦台側に下がる可能性もある」と期待をかける。

青瓦台へつづく道を封鎖する高さ5メートルの車壁。12日に撮影。
青瓦台へつづく道を封鎖する高さ5メートルの車壁。12日に撮影。

そして最後に「1泊2日の徹夜デモになる」という点だ。過去4度のデモはいずれも午後11時ころに公式のプログラムが終了し自主解散となっていたが、今回は「始発で家に帰ろう」を合言葉に、光化門広場に集まり、市民が自由な発言を行う場を設けるなどしてデモを続けるという。26日のデモが10月29日より行われててきた、一連のろうそくデモの集大成になることを暗に語っている。




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