朴槿恵大統領の弾劾案票決を9日にひかえ、市民団体側は今後の活動方針を明かした。デモの継続に加え、国会前でこれまでになかった韓国民主主義における「実験」を行おうとしている。(ソウル=徐台教)

6週間にわたり全国の「ろうそくデモ」を主催してきた「朴槿恵政権退陣・非常国民運動(退陣運動)」は7日、ソウル市内で記者懇談会をひらき、票決日前日の8日、当日9日、そして翌10日の活動予定について説明した。

その席で「退陣運動」執行部は8,9日と国会前広場で「市民大討論会」を行うことを発表し、「国会を国民の手に取り戻す」と宣言した。さらに10日ならびにそれ以後も、過去6週と同様に大規模な「ろうそくデモ」を光化門一帯で行っていくと明確にした。

国会広場を「市民政治会場」に

討論会の正式名称は「国会広場主権者時局大討論会」。文字通り、国会前広場に主権者である国民が集まり、時局について自由に話をしようという集会だ。8日は午後7時から、9日は午後1時半から国会本会議が終わる夜遅くまで行われる。

「退陣運動」側の説明によると「国会の主人はあくまで国民であり、国会という空間もやはり主権者の権利実現のための空間である」という視点から、「国民の命令に国会が応答することを催促する場」になるとのことだ。

記者会見の様子。この日は崔順実氏が出席する予定の国政調査もあったうえに、弾劾可決を見越したのか、取材陣の数は少なめだった。
記者会見の様子。この日は崔順実氏が出席する予定の国政調査もあったうえに、弾劾可決を見越したのか、取材陣の数は少なめだった。

とは言うものの、やはり本命は、9日の票決において確実に弾劾案が可決されるよう、与党議員を中心に圧迫を強めていくことになる。

具体的な内容としては「芸能人の公演と共に、市民参加者と国会議員を巻き込んだ討論会が行われる」とする。さらに、「協力可能なあらゆるメディアを使って中継され、現地に来られない人もオンラインで自分の意見を述べられるようにする」と、開かれた場にする意気込みを示した。

「退陣行動」はさらに「今後、この討論会を契機に、国会みずからが周囲の柵を取り壊し、国会前の広場を『市民政治広場(仮称)』とし、常に国民の自由な意思表示ができる空間として宣言してゆく」とビジョンを語った。




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