12月9日午後4時10分、朴槿恵大統領の弾劾訴追案が国会本会議で可決された。その瞬間、国会前では最後まで国会議員たちに「民意」を伝えるため集まった市民の大歓声に包まれた。票決日の国会前の様子を写真と動画で伝える。(ソウル=徐台教)

国会前に2万人 「弾劾案可決」の声に大歓声

「可決されたぞ!」「可決!」「何票だ!」「234票!」
湧き起こる歓声。はじける笑顔。

路上で求め続けてきた朴槿恵大統領の「退陣」に向かって、大きな一歩が踏み出された瞬間だった。

国会前に集まった約2万人の市民は、抱きあい、握手し、おたがいの健闘をたたえ合う。

そしてすぐに気持ちを切り替え、韓国を「良い国」に造り変える過程で今後、待ち受けるであろう様々な難関に心を馳せるのだった―。

デモは国会議事堂から200メートル以上離れたところから始まっていた。午後2時から参加者が増え始め、4時にはピークに達した。主催者や発表2万人の市民が国会前に詰めかけた。
デモは国会議事堂から200メートル以上離れたところから始まっていた。午後2時から参加者が増え始め、4時にはピークに達した。主催者や発表2万人の市民が国会前に詰めかけた。
「弾劾無くして国会有らず」。この日登場した、新たなプラカードだ。右下は「朴槿恵拘束!」とある。
「弾劾無くして国会有らず」。この日登場した、新たなプラカードだ。右下は「朴槿恵拘束!」とある。
国会議事堂前は10車線の道路が走るが、市民に開放されず、警察のバスで封鎖されていた。国会の目の前と、道をはさんだ国会手前にデモは二分されていた。8日、丁世均(チョン・セギョン)国会議長が保障した「国会前での平和デモ開催」約束を、警察が反故にしたかっこうだ。市民からは抗議の声があちこちで上がっていた。
国会議事堂前は10車線の道路が走るが、市民に開放されず、警察のバスで封鎖されていた。国会の目の前と、道をはさんだ国会手前にデモは二分されていた。8日、丁世均(チョン・セギョン)国会議長が保障した「国会前での平和デモ開催」約束を、警察が反故にしたかっこうだ。市民からは抗議の声があちこちで上がっていた。
それでも参加者が増えるにつれ、ポリスラインは徐々に後退していった。だが、最後まで国会前道路が全面的に開放されることは無かった。
それでも参加者が増えるにつれ、ポリスラインは徐々に後退していった。だが、最後まで国会前道路が全面的に開放されることは無かった。
ユニークな参加者も多かった。「即時弾劾せよ!」と書かれた服を着た(着せられた)犬。
ユニークな参加者も多かった。「即時弾劾せよ!」と書かれた服を着た(着せられた)犬。
主張を異にする市民どうしの衝突もあった。「セヌリ党はろうそくの狂風を意識する必要はない」と主張する朴槿恵大統領の支持者に対し、警察が「今日はやめましょう」となだめる。
主張を異にする市民どうしの衝突もあった。「セヌリ党はろうそくの狂風を意識する必要はない」と主張する朴槿恵大統領の支持者に対し、警察が「今日はやめましょう」となだめる。
地下道を通って道路を渡り、国会の目の前へと移動した。狭いところにたくさんの市民が密集して、声を上げていた。この日は快晴で「弾劾日和」という声も聞こえてきた。
地下道を通って道路を渡り、国会の目の前へと移動した。狭いところにたくさんの市民が密集して、声を上げていた。この日は快晴で「弾劾日和」という声も聞こえてきた。
「今日はセウォル号の惨事から969日目。終わるまでは、終わったことにならないのです」と書かれたプラカード。8日の記事でも言及したが、野党は最後まで朴大統領の弾劾理由に「セウォル号事件当日、7時間のあいだ危機状況を管理できず、国民の生命と安全を守るという職務を放棄したに近い」という項目を入れることを譲らなかった。
「今日はセウォル号の惨事から969日目。終わるまでは、終わったことにならないのです」と書かれたプラカード。8日の記事でも言及したが、野党は最後まで朴大統領の弾劾理由に「セウォル号事件当日、7時間のあいだ危機状況を管理できず、国民の生命と安全を守るという職務を放棄したに近い」という項目を入れることを譲らなかった。
中央部にあるプラカードが、今回の一連の「ろうそくデモ」の民心を要約していた。「今回清算できなければ、腐敗勢力はまた現れる」。
中央部にあるプラカードが、今回の一連の「ろうそくデモ」の民心を要約していた。「今回清算できなければ、腐敗勢力はまた現れる」。


【動画】声を上げる市民の様子。弾劾案の可決が伝えられる前です。(31秒)

車道側に市民がはみださないよう、警察が幾重にも防ぐ。「市民より警察の方が多い」と不満を爆発させる市民も。ポリスラインが前進してこないよう、あいだに入る市民の姿も。
車道側に市民がはみださないよう、警察が幾重にも防ぐ。「市民より警察の方が多い」と不満を爆発させる市民も。ポリスラインが前進してこないよう、あいだに入る市民の姿も。
この日は、ヘリに加え、ドローン、そしてクレーン車と取材合戦にも熱が入っていた。
この日は、ヘリに加え、ドローン、そしてクレーン車と取材合戦にも熱が入っていた。




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