2025年、サウジアラビアで初のオリンピックeスポーツゲームズが開催されます。
IOC(国際オリンピック委員会)は、eスポーツをオリンピックムーブメントに統合するという大きな一歩を踏み出しました。
IOC会長のトーマス・バッハ氏は、「これはIOCにとって真に新しい時代です。オリンピックeスポーツゲームズの創設により、私たちはデジタル革命のペースに追いついています」と述べています。
これってどうやったら出場できるんだろう。
はおっちも出場できるチャンスはあるのかな?
開催地と期間
記念すべき第1回オリンピックeスポーツゲームズは、サウジアラビアの首都リヤドで、2025年7月3日から8月25日にかけて開催されます。
IOCはサウジアラビアオリンピック委員会と12年間のパートナーシップを締結し、大会の開催を支援しています。
サウジアラビアは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が主導する「ビジョン2030」構想の一環として、スポーツとエンターテイメントのハブとなることを目指しており、eスポーツはその重要な要素となっています。
アブドゥルアジズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル・スポーツ大臣とIOC委員のリーマ・バンダル・アル・サウド王女は、「eスポーツへのコミットメントは、若者が生きる世界の反映に過ぎません」と述べ、eスポーツを通じて若者をエンパワーメントすることへの決意を表明しています。
サウジアラビアは、近年、80カ国から1,700人以上のエリートプレイヤーを迎え、400万人近くのファンを魅了するなど、主要なeスポーツイベントを開催してきた実績があります。
2,350万人のゲーマーを抱え、その半数が女性である同国は、この画期的なイベントを開催するのに最適な場所と言えるでしょう。 大会には2,500人のゲーマーが参加する予定です。
プロ愛用のゲーム専用インターネット光回線
・圧倒的な応答速度
・史上最速
・接続ピーク時の低速回避
プロe-スポーツチームへの回線導入実績
背景
IOCは、2018年からeスポーツへの関与を深めてきました。
2021年には、新型コロナウイルスのパンデミックの影響下で、オンライン形式の「オリンピックバーチャルシリーズ」を開催し、eスポーツの可能性を探求しました。
そして、2023年6月にシンガポールで開催された「オリンピックeスポーツウィーク」の成功を受け、 正式にオリンピックeスポーツゲームズの創設を決定しました。
オリンピックeスポーツウィークは、オリンピックeスポーツゲームズ創設への道を開く重要なイベントとなりました。
競技タイトル
オリンピックeスポーツゲームズ2025では、以下の競技タイトルが採用される予定です。
- アーチェリー:Tic Tac Bow
- 野球:WBSC eBASEBALL™: POWER PROS
- チェス:Chess.com
- サイクリング:Zwift
- ダンス:Just Dance
- モータースポーツ:グランツーリスモ7
- セーリング:Virtual Regatta
- 射撃:ISSF Challenge featuring Fortnite
- テコンドー:Virtual Taekwondo
- テニス:Tennis Clash
これらの競技は、2023年のオリンピックeスポーツウィークで採用されたタイトルをベースに、 人気eスポーツタイトルを追加することで、 イベントの多様性と魅力を高めることを目指しています。
eスポーツジャーナリストのスラッシャー氏によると、以下のゲームが追加される可能性があります。
- FIFA
- iRacing
- League of Legends
- NBA2K
- Rocket League
- ストリートファイター
- 鉄拳
ただし、暴力的な内容を含むFPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームは、オリンピックの価値観にそぐわないという理由で除外される予定です。
競技形式と参加資格
各競技タイトルによって、競技形式や参加資格は異なります。
デジタルゲームと身体的運動要素を含むゲーム
2023年のオリンピックeスポーツウィークでは、モバイルデバイスやゲームコントローラーでプレイするデジタルゲームと、身体的な運動要素を含むゲームが組み合わされていました。
VR技術の導入
また、テコンドーでは、VR(仮想現実)とモーションキャプチャー技術を導入し、従来のゲームプレイスタイルの限界に挑戦しました。
賞金
オリンピックeスポーツゲームズ2025の賞金総額は、6,500万米ドル(約100億円!?)と発表されています。
この高額な賞金は、中東および世界のeスポーツの発展に大きく貢献すると期待されています。
そこらのゲームソフトの売り上げよりも大きい賞金額は、他のスポーツ選手の目にはどのようにうつるのでしょうか。
過去の大会結果
オリンピックeスポーツゲームズの前身となるオリンピックeスポーツシリーズは、2023年6月にシンガポールで初めて開催されました。
この大会では、アーチェリー、野球、チェス、サイクリング、ダンス、モータースポーツ、セーリング、射撃、テコンドー、テニスの10競技が行われ、 世界中から多くのeスポーツ選手が参加しました。
各競技の勝者には、金、銀、銅色のトロフィーが授与されました。
Esports World Cup
オリンピックeスポーツゲームズと並行して、リヤドでは「Esports World Cup」も開催されます。
このイベントでは、500以上のチームが21の異なるゲームタイトルで競い合い、賞金総額は6,000万ドルを超えます。
Esports World Cupでは、「Club Championship」という独自の形式が導入されます。
これは、上位16の組織が、複数のゲームタイトルで優秀な成績を収めることで、2,000万ドルの賞金プールを争うというものです。
この形式は、eスポーツの総合的な発展を促進し、組織間の連携を強化することを目的としています。
Future of Olympic Esports
将来的には、VR/AR技術やモバイルeスポーツがオリンピックeスポーツゲームズに取り入れられる可能性があります。
これらの技術は、プレイヤーと視聴者の双方にとって、より没入感のあるインタラクティブな体験を生み出すことが期待されます。
ソードアートオンラインとかシャングリラフロンティアみたいなまだアニメでしか実現できていないフルダイブ型のゲームが早く現実になってくれると嬉しいです。
経済効果
オリンピックeスポーツゲームズは、サウジアラビアおよび世界のeスポーツ業界に大きな経済効果をもたらすと予想されています。
このイベントは、多額の収益を生み出し、eスポーツ業界の成長に貢献すると考えられています。
Arthur D. LittleのShahid Khan氏は、「ゲームとeスポーツ業界は、イノベーションを促進し、海外投資を誘致し、若いサウジアラビア人のために高度なスキルを持つ雇用を創出することで、『ビジョン2030』の目標達成に重要な役割を果たすことができます」と述べています。
プロ愛用のゲーム専用インターネット光回線
・圧倒的な応答速度
・史上最速
・接続ピーク時の低速回避
プロe-スポーツチームへの回線導入実績
注目ポイント
オリンピックeスポーツゲームズ2025は、eスポーツがオリンピックムーブメントに本格的に参入する歴史的なイベントとなります。
若年層の関心を高め、 オリンピックの価値観を維持しながら、 eスポーツの新たな可能性を追求する大会として、世界中から注目を集めています。
特に、若い世代にアピールすることで、オリンピックを活性化し、その魅力を広げることが期待されています。
サウジアラビアのオリンピック委員会は、「オリンピックに参加することは、あらゆるアスリートが達成できる最高の栄誉の一つです。そのため、私たちは、新しいヒーローが活躍し、オリンピック精神が共有されるための究極のプラットフォームを提供することに尽力しています」と述べています。
課題
IOCは、eスポーツをオリンピックに統合するために、いくつかの課題を克服する必要があります。
- オリンピックの価値観との整合性
eスポーツタイトルが、フェアプレーと非暴力というオリンピック精神に合致していることを保証する必要があります。 - 業界の細分化
eスポーツ業界は、多数のゲームやリーグで細分化されています。 さまざまな利害関係者との調整が不可欠です。 - フェアプレーの確保
不正行為対策と競技の健全性維持が最優先事項となります。 IOCは、アンチチート対策の確立、競技の integrity の維持、そして、細分化されたeスポーツ業界における様々な利害関係者との連携に注力しています。
公式ゲームになるための利害関係とかもどうなっているのかちょっと気になりますよね。
結論
オリンピックeスポーツゲームズ2025は、eスポーツとオリンピックの双方にとって画期的な出来事となります。
eスポーツを世界的な舞台で競い合わせるだけでなく、卓越性、友情、敬意といったオリンピックの価値観を体現するイベントとなるでしょう。
サウジアラビアとのパートナーシップにより、若者の参加と技術の進歩を重視する同国の「ビジョン2030」構想を反映した、質の高いイベントが開催されることが期待されます。
この統合は、eスポーツを主流に押し上げ、最高レベルで競い合うことの意味を再定義するものです。 eスポーツを受け入れることで、新たなエンゲージメントの道が開かれ、人材育成と経済成長が促進されることが期待されます。
オリンピックeスポーツゲームズ2025に関する更なる情報を得て、参加する選手たちを応援しましょう。
日本でもテレビ中継とかして盛り上がってほしいなーと思う今日この頃なのです。