ドラゴンクエスト3 HD-2Dリメイク版についての考察とレビューです。
画像は公式サイトから引用させていただいております。
概要
『ドラゴンクエストIII HD-2Dリメイク』は、1988年にファミリーコンピュータで発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』を、現代の技術でリメイクした作品です。最大の特徴は、ドット絵と3DCGを融合させた「HD-2D」と呼ばれるグラフィック表現です。これにより、懐かしさを残しつつも、美しく鮮やかな世界が描かれています。
対応プラットフォームは下記の通りになります。
- Nintendo Switch
- PlayStation 5 (PS5)
- Xbox Series X|S
- Steam (PC)
- Microsoft Store on Windows (PC)
ストーリー
『ドラゴンクエストIII』の物語は、主人公である勇者が、亡き父・オルテガの遺志を継ぎ、魔王ゾーマを倒すための冒険に出るというものです。アリアハン王から使命を受けた勇者は、世界各地を巡りながら成長していきます。
本作は、シリーズの原点であるロト三部作の完結編であり、『ドラゴンクエストI』、『ドラゴンクエストII』へと繋がる物語が描かれます。そのため、シリーズファンにとっては特に思い入れの深い作品と言えるでしょう。
また、『ドラゴンクエストI』、『ドラゴンクエストII』はHD-2D版として2025年に発売予定となっています。
リメイク版の変更点
現時点で公開されている情報から、リメイク版の主な変更点は以下のとおりです。
- グラフィックの刷新: HD-2Dグラフィックにより、フィールドやダンジョン、キャラクターなどが美しく描かれています。
- 戦闘シーンの強化: 武器の見た目が反映されるなど、戦闘シーンの演出が強化されています。
- 新要素の追加: 新しいボスやモンスターの追加、オルテガに関する新規エピソードの追加などが示唆されています。
- ゲームシステムの調整: 戦闘速度の調整機能や、ステータス「みのまもり」の追加など、ゲームバランスの調整が行われています。
- 追加の特技や呪文: 新しい特技や呪文が追加されました。例として、「しっぷう突き」や「もろば斬り」などが挙げられます。
- キャラクターボイスの実装: 主要キャラクターにボイスが実装され、物語への没入感を高めています。
- モンスターバトルロード: モンスターを育成・使役して戦うミニゲームが追加されます。
リメイク版エンディングの変更点・追加要素と考察
- ハーゴンの登場: リメイク版では、エンディングの最後に『ドラゴンクエストII』に登場するハーゴンが現れます。これは大きなサプライズであり、ロト三部作の繋がりをより明確にする意図があると考えられます。
- 考察:
ハーゴンは、竜王(『ドラゴンクエスト』のラスボス)と何らかの関係があることが示唆されています。
具体的には、ハーゴンが竜王を育てた、あるいは竜王の誕生に関与したなどの可能性が考えられます。これにより、『ドラゴンクエストIII』、『I』、『II』の物語がより密接に結びつくことになります。
- 考察:
- 配信・投稿の制限
最終決戦後からエンディング部分、およびエンディング後のプレイの模様は、一定期間(2024年12月13日まで)配信や動画・画像の投稿が禁止されました。 - 「ロト」の称号
オリジナル版では、エンディングで主人公が「ロト」の称号を得るシーンが描かれていました。リメイク版でこのシーンがどのように描かれるのかは不明ですが、「ロト」の称号が持つ意味合いは、ロト三部作を通して重要なテーマとなっています。- 考察: 「ロト」は単なる称号ではなく、伝説の勇者として後世に語り継がれる存在であることを意味します。『I』、『II』では、この「ロト」のについてより深く掘り下げられる可能性があります。
エンディングから読み取れるテーマ
- 世代を超えた繋がり: ロト三部作を通して描かれるのは、世代を超えた勇者の物語です。エンディングでは、その繋がりがより強調されています。
- 伝説の始まり: 『ドラゴンクエストIII』は、ロトの伝説の始まりを描いた物語です。エンディングは、その伝説がどのようにして後世に語り継がれていくのかを示唆しています。
- 物語の循環: ハーゴンの登場は、物語が循環していることを示唆しているとも考えられます。過去の出来事が未来に影響を与え、未来の出来事が過去を形作るという、壮大な物語の構造がエンディングに込められている可能性があります。
まもの使いが強すぎる問題
新職業の「まもの使い」が強いと言われる理由は、主に以下の要素が組み合わさっているためです。
- 強力な特技「まものよび」
まもの使いの最大の特徴は、保護したモンスターの数に応じて威力が上昇する特技「まものよび」です。敵全体に複数回攻撃を行うため、雑魚戦はもちろん、ボス戦でも非常に有効です。特に、保護モンスター数が多い状態では、他の職業の特技を大きく上回るダメージを出すことが可能です。 - 「ビーストモード」の存在
まもの使いは、レベルアップで「ビーストモード」を習得します。ビーストモード中は2回行動が可能になり、すばやさも上昇するため、攻撃回数と手数が増加し、さらに強力になります。
- 転職の経由地点としての有用性
ビーストモードは他の職業に転職後も効果が持続するため、他の職業を育成する際にも、一度まもの使いを経由してビーストモードを習得するのが有効な戦略となっています。
これにより、最終的にどの職業を選ぶにしても、まもの使いを経由することが推奨される状況になっています。 - モンスターの収集要素
まもの使いは、戦闘中にモンスターを仲間にすることができます。
この収集要素が、単なるおまけ要素ではなく、「まものよび」の威力に直結するため、積極的にモンスターを集める動機付けになっています。 - ボス戦での活躍
前述の「まものよび」の高火力により、ボス戦でのアタッカーとして非常に優秀です。
強すぎるという意見とその背景
上記のような要因から、まもの使いは他の職業と比べて明らかに強力であり、「バランスブレイカー」とまで言われることもあります。
- 他の職業の影が薄くなる
まもの使いがあまりにも強いため、他の職業の存在意義が薄れてしまうという意見があります。特に、勇者や他の攻撃役の職業が、まもの使いに比べて見劣りしてしまうという指摘があります。 - ゲームバランスの変化
まもの使い中心の戦術が最適解となりやすく、ゲームの戦略性が狭まってしまうという懸念もあります。 - 収集要素の重要性の増加
モンスターの収集が必須要素に近い扱いになっているため、収集が苦手なプレイヤーにとってはストレスになる可能性があります。
肯定的な意見
一方で、まもの使いの強さを肯定的に捉える意見もあります。
- 新しい戦略の可能性
まもの使いの登場によって、従来のシリーズ作品とは異なる新しい戦略が生まれたと捉えることができます。 - 爽快感のあるプレイ
「まものよび」の高火力は、爽快感のあるプレイ体験を提供します。 - やりこみ要素の増加
モンスターの収集は、やりこみ要素として捉えることができます。
考察と感想(ネタバレあり)
『ドラゴンクエストIII』は、その完成度の高さから、シリーズの中でも特に評価の高い作品です。リメイク版では、HD-2Dグラフィックによる表現力の向上に加え、新要素の追加やゲームバランスの調整が行われることで、さらに魅力的な作品になっています。
特に注目すべき点は、オルテガに関する新規エピソードの追加です。
これにより、物語に深みが増し、以前までのドラクエ3では明かされなかったエピソードが追加されています。
ちなみに最後のしんりゅうにお願いをするとオルテガを復活させることも可能でしっかりハッピーエンドになります。
また、追加の特技や呪文、モンスターバトルロードなどの新要素も、ゲームプレイの幅を広げ、より長く楽しめる要素とります。
ハードモードの「いばらの道」で2周目をプレイしたいと考えていますが、『ドラゴンクエストI』、『ドラゴンクエストII』のリメイクが発売されるタイミングで直前にプレイ予定です。
最後のエンディングには驚かされました。
まさか竜王を育てたのがドラクエ2のボスの一人である神官ハーゴンだったなんて・・・思わず一人でプレイしていたのに「ええっ!」っと大きな声をあげちゃいました。
ちなみにPS5のトロフィーオールコンプリートでかなりしっかりやり込みました。
ちなみにコンプリートまでにかかった時間は70時間程度でした。(寄り道しまくりです。)
2024年に発売されたゲームで瞬間的に一番楽しめました。
かつてドラゴンクエスト3を楽しんでいたはおっちと同じアラフォー世代も、今から始めてドラクエ3をプレイする人も絶対に楽しめる内容となっています。