2024年冬に放送されたスペシャルドラマ「グランメゾン東京」。2019年に放送され、多くの作品ファンを生み出した木村拓哉主演の「グランメゾン東京」の続編であり 、多くのファンが待ち望んでいた作品です。
今回は、このスペシャルドラマの魅力と見どころを余すところなくお伝えします。
出演者
スペシャルドラマ「グランメゾン東京」には、前作に引き続き豪華キャスト陣が出演しています。
役名 | 俳優名 | 役柄 | 前作での役割・関係性 |
---|---|---|---|
尾花 夏樹 | 木村拓哉 | 型破りな天才シェフ。絶対的な自信家で、料理のためなら手段を選ばない。 | グランメゾン東京の元シェフ |
早見 倫子 | 鈴木京香 | グランメゾン東京のシェフ。アジア人女性初の三つ星シェフ。 | グランメゾン東京のオーナーシェフ |
湯浅 利久 | 鈴木京香 | メイユール京都のシェフ。尾花らと共にパリで働いていた過去を持つ。 | 新キャラクター |
明石 壮介 | 北村一輝 | グランメゾン東京と資本提携しているNEXマネジメントの代表取締役。 | 新キャラクター |
平古 祥平 | 玉森裕太 | グランメゾン東京のスーシェフ。 クールで冷静だが、仕事は正確で速い。 |
グランメゾン東京のスーシェフ |
京野 陸太郎 | 沢村一樹 | グランメゾン東京のホールマネージャー。かつては料理人だったが、尾花の才能を見抜きマネージャーに転身。 | グランメゾン東京のホールマネージャー |
相沢 瓶人 | 及川光博 | グランメゾン東京の元部門シェフ。 コミュニケーション能力が高く、誰とでも仲良くなれる。 |
グランメゾン東京の元部門シェフ |
久住 栞奈 | 中村アン | NEXマネジメントに出向中。幼い頃から食べること好きで、父親の仕事で海外を転々とする中で食に関する知識を豊富に得る。 | グランメゾン東京のホールスタッフ |
あらすじ
「グランメゾン東京」は、かつてフランスで二つ星を獲得しながらも、ある事件をきっかけに転落した天才シェフ・尾花夏樹が、早見倫子と出会い、東京で三つ星レストラン「グランメゾン東京」を立ち上げ、仲間たちと共に三つ星獲得を目指す物語です。
スペシャルドラマでは、三つ星を獲得した後の「グランメゾン東京」が舞台となります。
世界的なパンデミックの影響で、飲食業界は大きな打撃を受けます。
「グランメゾン東京」も例外ではなく、生き残りのため大手企業傘下のフードコンサルティング企業「NEXマネジメント」と資本提携を結びました。
そして、通販用の冷凍食品を開発したり、レシピサイトにレシピを掲載したりと、新たな活路を見出そうとしていました 。
しかし、倫子は店を維持することばかりを考えて料理への純粋な情熱を忘れてしまったかのようでした 。
見栄えを重視しただけの料理を提供するようになり、その結果「グランメゾン東京」はミシュランの星を減らし、ついにすべての星を失ってしまいます 。
一方、パリに行ったはずの尾花は姿を消し、連絡が途絶えていました 。
倫子は「グランメゾン東京」を維持するために資本提携を決断したことに責任を感じていました 。
契約上、「NEXマネジメント」の指示に従わなければならず、シェフとしてやりがいを感じられない仕事もこなさなければなりませんでした 。
そんな中、倫子と久住栞奈は、オープンして間もないにもかかわらず、今年の世界トップレストランにノミネートされると噂になっていた、一日一組限定のフレンチレストラン「メイユール京都」を訪れます 。
そこで、倫子はコース料理を食べ進めていくと、その店に尾花がいることを確信します 。音信不通だった尾花が日本に戻って来た目的とは一体何なのでしょうか?
すべての星を失ってしまった「グランメゾン東京」は、もう一度立ち上がることができるのでしょうか?
結末やネタバレを含む詳細な考察
スペシャルドラマ「グランメゾン東京」では、パンデミックの影響で「グランメゾン東京」がすべての星を失ってしまうという衝撃的な展開から始まります。
倫子は、店の維持のために資本提携という苦渋の決断をしますが、その結果、料理への情熱を失い、見栄えだけの料理を作るようになってしまいます。
これは、飲食業界が厳しい状況下で、商業的な成功と料理人としてのプライドの狭間で葛藤する姿を象徴していると言えるでしょう。
一方、尾花はパリで新たな挑戦を始めていました。
彼は、一日一組限定のフレンチレストラン「メイユール京都」で、倫子たちに気づかれることなく、料理を提供していました 。
尾花が日本に戻ってきた目的は、倫子に料理への情熱を取り戻させ、「グランメゾン東京」を再建することでした。
わざと嫌われ役を演じてかつてのチームメンバーを鼓舞する尾花の姿には心動くものがあります。
彼の型破りな方法と揺るぎない情熱は、倫子やチームのメンバーに料理への愛を再認識させ、再び三つ星を目指す原動力となります 。
パンデミックという困難な状況を乗り越え、一見バラバラになってしまったと思っていたメンバーが最後はチーム一丸となって目標を達成する姿は感動そのものでした。
平子シェフが中心となって新しく復活したグランメゾン東京の料理を尾花が食べた後の「ごちそうさまでした」のシーンは涙もの!
スペシャルドラマ「グランメゾン東京」は、前作に劣らず、大変面白い作品でした。
特に、パンデミックという現実的な問題を取り上げながらも、料理への情熱や仲間との絆を描いたストーリーは、多くの視聴者の共感を呼んだのではないでしょうか 。
また、料理をするときの音声にもすごいこだわりが感じられて包丁で食材を切る音や、食材に火を入れる音がとっても素晴らしい。
完成品からは想像がしづらいフレンチの料理の美味しそうな雰囲気をうまく表現していると感じました。
また、木村拓哉さんをはじめとする豪華キャスト陣の演技も素晴らしく、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれていました。
特に、尾花夏樹を演じる木村拓哉さんの存在感は圧倒的で、彼のカリスマ性と料理への情熱が画面を通して伝わってきました。
最後の尾花の明石への一言も個人的には刺さりました。
料理人をリスペクトしてくれとは言いません。
あなたみたいな人は料理の世界に足を踏み込まないでください。
監修をしたカンテサンスについて
「グランメゾン東京」の料理監修は、日本を代表するフレンチレストラン「カンテサンス」の岸田周三シェフが担当しています 。
岸田シェフは、14年連続でミシュラン三つ星を獲得
ている天才シェフであり 、素材の味を最大限に引き出すことを信条としています 。ドラマに登場する料理の数々は、彼の監修のもとで作られています。
「カンテサンス」は、素材の味を最大限に引き出した、繊細で美しい料理が特徴です。例えば、ドラマに登場するアミューズブーシュは、「カンテサンス」のスペシャリテである卵と牛乳を染み込ませたフレンチトーストをアレンジしたものです 。
卵をウニ、牛乳を海水に置き換え、ブール型のパンに染み込ませて揚げることで、外はカリカリ、中はしっとりと仕上がっています 。
ペアリングで初めて感動したのもカンテサンスですし、食べて感動のあまり涙が出そうになったこともありました。
グランメゾン東京に出てきた料理を実際に食べた時も感動的に美味しかったです。
続編「グランメゾンパリ」
スペシャルドラマ「グランメゾン東京」は、2019年に放送された連続ドラマの続編として制作されました 。
スペシャルドラマの放送後、映画「グランメゾン・パリ」が公開され 、尾花たちはパリで三つ星獲得を目指します。映画では、真っ黒なステーキなど、斬新な料理が登場しプロの料理人からもリアリティがあると評価されています 。
グランメゾンパリを見る前に本作品を見ることを強くお勧めします!
結論
スペシャルドラマ「グランメゾン東京」は、前作のファンはもちろん、初めて見る人でも楽しめる作品です。
料理やミシュランの世界、そして個性豊かなキャラクターたちの成長を通して、逆境に立ち向かう勇気や、仲間との絆の大切さを教えてくれます。ぜひ、スペシャルドラマ「グランメゾン東京」と、映画「グランメゾン・パリ」をご覧になり感動の物語を体験してください。
配信
配信はTverで無料で見ることが可能です。