バカリズム脚本の最新ドラマ「ホットスポット」は地球外生命体の活動が観測される地域、通称「ホットスポット」と呼ばれる町を舞台に、 日常に潜む非日常を描いた、まさにバカリズムワールド全開ともいえる作品です。
架空OL日記も大好きでした。
イントロダクション
舞台は雄大な富士山の麓にある静かな町。ビジネスホテル「レイクホテル浅ノ湖」で働くシングルマザーの遠藤清美は、平穏な日常を送っていたある日、仕事帰りに自転車で家路を急ぐ途中、交通事故に遭いそうになる。そこに現れたのは、なんと職場の同僚・高橋だった。だが、彼にはある秘密があった。なんと、彼は宇宙人だったのだ 。
「誰にも言わないでね」と口止めされるも、幼なじみの葉月と美波に話してしまう清美。こうして、清美、葉月、美波、高橋の4人は秘密を共有することに 。
宇宙人を巻き込んだ、ちょっと不思議な日常が始まる。
週末には、いつもの店でランチを囲みながら、それぞれの近況を報告し合う3人 。
平凡な日常に潜む非日常。彼女たちの友情、そして、宇宙人との交流を通して、物語は意外な方向へと進んでいく。
出演者
役名 | 俳優名 | 役柄 |
---|---|---|
遠藤清美 | 市川実日子 | シングルマザーの主人公。ビジネスホテル「レイクホテル浅ノ湖」で働く。 |
高橋孝介 | 角田晃広 | 清美の職場の同僚。実は宇宙人。 |
中村葉月 | 鈴木杏 | 清美の幼なじみで小学校教師。 |
日比野美波 | 平岩紙 | 清美の幼なじみで泌尿器科の看護師。 |
磯村由美 | 夏帆 | 清美の職場の後輩。都市伝説マニア。 |
沢田えり | 坂井真紀 | 清美の先輩。 |
奥田貴弘 | 田中直樹 | ビジネスホテルの支配人。 |
村上博貴
|
小日向文世 | 清美が働くビジネスホテルに長期滞在する宿泊客。 |
ココリコの田中さんの出演にも期待大です。
ドラマを楽しむためのポイント
このドラマを楽しむためのポイントの一つは、バカリズム特有の会話劇にあります 。テンポの良い、リアルでコミカルな会話は、まるで登場人物たちと一緒にランチを囲んでいるような気分にさせてくれます。
特に、清美、葉月、美波の3人の掛け合いは、息がぴったりで、自然体の演技に引き込まれます。
そして、もう一つ注目すべき点は、バカリズム脚本作品の特徴である「ブラッシュアップライフ」との共通点です 。
平凡な日常を舞台にしている点、女性が主人公である点、伏線が散りばめられている点など、多くの共通点が見られます。こうした共通点を探しながら見ると、より一層ドラマを楽しむことができるでしょう。
特に日比野美波(平岩 紙)がだいぶ笑いを堪えてる感じがたまらないです。
監督や脚本家のコメント
脚本を担当したバカリズムは、「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」と題した本作について、「本当に地元にエイリアンが来る、人間のコメディーです。まんまです。」とコメントしています 。
また、「ぶっ飛んだ話というと、多分全然ぶっ飛んでねーじゃんってなると思うんで。ものすごく地味なお話ですね。」と、意外にも地味な物語であることを強調しています。
さらに、「ドラマの見どころは本当に大したことが起こらないんで、事件自体は。」と語り、「宇宙って壮大なスケールを想像されると、そういうことでもないと思うので、だから本当に過度な期待はしないで、気楽に見てほしいです。」と視聴者にメッセージを送っています 。
支配人役の田中直樹は、「宇宙人が出て来る作品を私もいくつか観た事がありますが、こんな作品は初めてです。観た事がありません。バカリさんは宇宙人をこう描くんだ!と驚き、そして笑いました」とコメントしています 。
第一話 未知との日常
あらすじ
山梨県富士山の麓にある静かな町(ホットスポット) で暮らすシングルマザー、遠藤清美(市川実日子)。彼女は地元のビジネスホテル「レイクホテル 浅ノ湖」で働き、娘の若葉と二人で暮らしています。
ある日、仕事帰りに自転車で帰宅途中、清美は交通事故に遭いそうになります。間一髪のところで、同僚の高橋孝介(角田晃広)に助けられるのですが、その救い方が尋常ではありませんでした。
なんと、高橋は自身の潜在能力を引き出し、並外れた怪力で清美ごと自転車を持ち上げて、トラックの進路から避けたのです。
まとめ
ドラマ「ホットスポット」は、バカリズム脚本、市川実日子主演による、宇宙人をテーマにした「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」です。
テンポの良い会話劇、個性豊かな登場人物、そして、随所に散りばめられた伏線が、視聴者を飽きさせません。
今後の展開から目が離せない、話題のドラマです。
このドラマは、一見すると宇宙人をテーマにしたSF作品のように思えますが、その根底には日常の中の非日常、友情の大切さ、そして、異質な存在との共存といった普遍的なテーマが描かれているように感じます。
バカリズム特有のユーモアと、俳優陣の自然体の演技が、¥これらのテーマを優しく、そして深く私たちに問いかけてくる作品と言えるでしょう。